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研究内容

N/MEMSを散蒔いて人間環境を見守る

N/MEMS(Nano/Micro Electro Mechanical Systems)の実装・集積化技術をベースに、人を支援する機器ならびに、生活環境、製造現場、社会インフラ等、あらゆる人をとりまく環境の時々刻々の稼働状態を認識するセンシング技術の研究開発を行っていきます。そして、これらのセンシング技術の社会実装を図るため、フィールド実験を積極的に行っていきたいと考えています。

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N/MEMS技術を活用した人間環境モニタリング

以下は研究テーマの一例です。




畜産動物や伴侶動物の健康をモニタリングするための無線センサネットワークシステムの開発

インフルエンザなど人獣共通感染症が代表例ですが、畜産動物や伴侶動物の健康は、公衆衛生等の我々を取り巻く環境の健全性と密接に関係しています。本研究では、例えば牛の胃の状態を長期に連続モニタリングするための無線センサシステムに関する研究を、農研機構・動物衛生研究部門などと共同して行っていきます。

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無線センサネットワークの動物モニタリング応用

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安心・安全のためのアニマルウォッチセンサの開発

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内閣府-SIP「生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発」における牛用のウェアラブルセンサの開発

産業インフラ機器を状態ベースメンテナンスするための無線センサネットワークシステムの開発

インダストリアル・インテ―ネットやインダストリー4.0など、産業インフラへのIoT(Internet of Things)技術の導入は、生産性の向上のみならず、地球温暖化対策や労働環境の安全・安心の観点からも重要です。本研究では、例えば産業インフラの中でも特にポンプやコンプレッサーに代表される回転機器の状態を連続モニタリングして、状態に応じた維持管理を可能にするシステムの開発を、産業技術総合研究所などと共同して行います。

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NEDOプロジェクト「ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)の研究開発」

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"鹿威し"無線センサノード

橋梁などの社会インフラの健全性をモニタリングするためのシート型センサデバイスの開発

例えば、NEDOインフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト/インフラ状態モニタリング用センサシステム開発(PL:下山勲(東大),期間:2014.7 ~ 2019.3, http://rims.la.coocan.jp/)では、無線センサネットワークを活用して道路インフラの状態を常時・継続的・網羅的に把握することを可能とする無線センサネットワークシステムを開発していますが、そのための新しいシート型無線センサノードの開発を目指します。

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NEDOプロジェクト「道路インフラモニタリングシステム(RIMS)の研究開発」

繊維状基材微細加工・集積化技術によるテキスタイルデバイスの開発

アップルウォッチやグーグルグラスなど身に着けることができる電子デバイス“ウェアラブルデバイス”に関心が集まっています。例えば、身に着けるだけでランナーのフォームを検知して最適な走り方をアドバイスするシステムやカーシートに座るだけでドライバーの運転操作を分析して最適な運動を実現するシステムがウェアラブルデバイスで実現できます。本研究では、筋電計測電極や加速度、圧力センサなど人の動きを検知するセンサを微細加工技術(MEMS技術)により超小型化し、プラスチックや布の上に実装することで“身に着けやすい”ウェアラブルデバイスの実現を目指します。

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"MEMS技術を用いたウェアラブルデバイスに関する研究

高齢者の日常的リスクを低減するアンビエントセンサ・アクチュエータシステムの開発

誤嚥,転倒,熱中症は、肺炎,寝たきり、さらには死亡に至る高齢者に身近なリスクです。本研究では、特に熱中症リスクの低減をターゲットに、身体情報・周囲環境センシング能力を補助するセンサ群と、皮膚感覚を補助するアクチュエータをAIにより統合・制御する腕時計型のアンビエントシステムの研究開発を行います。

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(高齢者の日常的リスクを低減するアンビエントセンサ・アクチュエータシステムの開発(>NEDOホームページ)

VR/AR用ウェアラブルデバイス製造技術の開発

マルチモーダルの行動支援に必要なウェアラブルでフレキシブルなハードウェアを開発を産業技術総合研究所人間情報研究部門と行っています。特に、溶接作業の訓練のために、着るだけで人のの動きをセンシングするセンサと、人に情報を伝えるアクチュエータを埋め込んだ電子テキスタイルIoTデバイスを試作する基盤技術を開発しています。この電子テキスタイルIoTデバイスは、布の上に柔軟な電気配線をスクリーン印刷技術により形成し、小型MEMSセンサやアクチュエータ、小型ピエゾ素子、または振動モーターを配線実装する技術を開発しています。

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